犬が遠吠えする理由として、よく知られているものがいくつかあります。サイレンや歌などの音に応えるため、遠くにいる相手に呼びかけるため、飼い主の注意を引くため、そしてひとりで置いていかれるのが嫌なためです。遠吠えの多くはごく普通のことで、心配はいりません。大切なのは、リラックスした社交的な遠吠えと、ストレスのサインかもしれない遠吠えを見分けること、そして続く遠吠えについて専門家に相談すべきタイミングを知っておくことです。
遠吠えは遠くへ届ける呼びかけ
吠え声は短く鋭く、近くで起きたことをすばやく知らせるのに向いています。遠吠えはその反対で、上がったり下がったりしながら長く伸び、遠くまで届く声です。この形こそが、遠吠えの役割を教えてくれます。近くにいない誰かに聞いてもらうための声なのです。
犬はこの呼びかけをオオカミと共有しています。オオカミは遠吠えで群れの仲間と連絡を取り合い、自分の居場所を知らせます。家庭の犬には谷に散らばる群れはいませんが、呼びかけに応え、応えてもらいたいという本能は、今も多くの犬に残っています。近所の犬が遠吠えしたときに一緒に吠えはじめる犬は、文句を言っているのではなく、仲間に加わっているだけのことが多いのです。
すべての犬が遠吠えするわけではありません。毎日する犬もいれば、一生に一、二度という犬も、まったくしない犬もいます。ハウンド系や、ハスキーのような北方系の犬種はよく遠吠えすることで知られていますが、同じ犬種の中でも個体差はとても大きいものです。目安にすべきなのは犬種のイメージではなく、あなたの愛犬のふだんの様子です。
サイレンや音楽、そのほかの音に遠吠えする犬
いちばんよく知られているのは、救急車が通り過ぎるときに鼻先を空に向ける犬の姿でしょう。サイレン、ハーモニカ、高い音を長く伸ばす歌声、スマートフォンの着信音、テレビ番組のテーマ曲などで遠吠えを始める犬もいます。
犬に理由を聞くことはできないので、これらは確かな答えではなく、考えられる可能性です。
- 音が遠吠えに似ている。 サイレンの長く揺れる音は、ほかの犬の呼び声とそれほど違いません。犬に応えるように、サイレンに応える犬もいるようです。
- 一緒に吠えるのは社交的な行動。 声を合わせることは、共有する楽しみになり得ます。部屋にいる人が遠吠えのまねを始めると、愛犬がいちばん張り切って加わる、と気づく飼い主は少なくありません。
- 単に音で気持ちが高ぶる。 突然の大きな音は反応を引き起こし、犬によってはその反応が声になります。
このタイプの遠吠えは、たいてい音がやんでからまもなく止まります。体の様子もゆったりしていることが多く、頭を上げ、口を「O」の形に開け、しっぽは力が抜けているか軽く揺れていて、逃げようとする様子はありません。見ている姿がこれに当てはまるなら、通常は直すべきことは何もありません。愛犬のいちばんかわいい仕草のひとつだと感じる人もいるほどです。
注目を集めるための遠吠え
犬は、うまくいったことを繰り返します。遠吠えをしたら飼い主が部屋に来てくれた、ドアを開けてくれた、おやつをもらえた、という経験があれば、また試してみるかもしれません。注目を求める遠吠えは人に向けられることが多く、短く区切って出され、望みがかなうとすぐに止まります。
見分けるヒントは、たいていタイミングです。あなたが忙しいとき、電話中、食事中、あるいはいつもの散歩やごはんの直前に起こります。遠吠えの合間に、犬は効き目があるかどうかを確かめるようにあなたを見ています。
遠吠えが「効かない」と犬に伝えるには、次のようにします。
- 反応する前に、遠吠えが少し途切れるのを待ちます。静かにすることで注目がもらえる、と覚えてもらうためです。
- ドアのそばでおすわりする、おもちゃを持ってくるなど、よりよいお願いの仕方を教え、そちらをほめます。
- 根本にある欲求を先に満たします。忙しくなる前に長めの散歩をする、においかぎ遊びをする、かじるおやつを与えるなどすると、遠吠えする理由そのものがなくなることがよくあります。
減りはじめる前に、数日間かえって遠吠えが大きくなることもあります。習慣が消えていくときによくあることで、乗り越えるための鍵は一貫性です。
出かけるときに愛犬が遠吠えするのはなぜ?
ドアが閉まった瞬間に始まる遠吠えは、飼い主がいちばん心配するものです。近所の人に言われて初めて気づくことも少なくありません。これにはいくつかの意味があり得ます。
軽い抗議にすぎない犬もいます。一、二分ほど遠吠えすると落ち着いて眠ってしまいます。一方で、ひとりでいることへの本当の苦痛のサインである犬もいます。そうした犬は長い時間遠吠えを続けることがあり、ほかのサインを伴うことがよくあります。
- うろうろ歩き回る、ハアハアと荒い息をする、よだれを垂らす
- ドアや窓をひっかく、かじる
- ふだんはトイレのしつけができているのに、室内で粗相をする
- 留守中にフードやかじるおやつに手をつけない
- 帰宅したときに、いつになく取り乱したように迎える
どちらなのかを知る簡単な方法は、出かけてから最初の 30 分間、スマートフォンやペットカメラで愛犬を撮影してみることです。階段で聞こえた声から推測するより、実際の様子を見るほうがずっと役に立ちます。
遠吠えが短く、犬が落ち着くようなら、短い留守番の練習、長いお別れをせずに静かに出かけること、知育トイのような夢中になれるものを用意することが役立つことが多いでしょう。映像に、まったく落ち着けない犬の姿が映っていたら、家の中のちょっとした工夫だけでは足りないかもしれません。
リラックスした遠吠え?それともストレスの遠吠え?
同じ声でも、楽しく過ごしている犬から出ることもあれば、つらい思いをしている犬から出ることもあります。見分ける手がかりは、状況とボディランゲージです。
| 手がかり | リラックス・社交的な可能性が高い | ストレスの可能性が高い |
|---|---|---|
| きっかけ | サイレン、音楽、ほかの犬の遠吠え | 飼い主の外出、閉じ込められる、怖い音 |
| 長さ | 音がやむとまもなく止まる | 長く続く、何度もぶり返す |
| 体 | 力が抜けている、頭が上がっている、しっぽがゆったり | こわばっている、しっぽを巻き込む、耳を後ろに倒す、うろうろする |
| ほかのサイン | その後も遊んだり食べたりする | 荒い息、よだれ、出口をひっかく |
| 回復 | 1 分ほどでいつもどおり | 長いあいだ落ち着かない |
どれか 1 行だけで判断はできません。全体を見て、愛犬のふだんの様子と比べてみてください。
獣医師や資格のあるトレーナーに相談したいとき
遠吠えのほとんどは、理解してあげるだけで十分です。ただし、次のような場合はもう一歩進んで相談する価値があります。
- ひとりになると遠吠えが続く場合。 特に、うろうろする、物を壊す、粗相をする、食べないといった様子を伴うときです。獣医師は体に問題がないかを確認でき、資格のあるトレーナーや行動の専門家は、留守番のための計画づくりを手伝ってくれます。
- ほとんど遠吠えしなかった犬が、急に遠吠えするようになった場合。 声の出し方が突然変わるのは、痛みや不快感の表れであることもあるので、一度診てもらうと安心です。
- 高齢の犬が夜に遠吠えする場合。 特に、混乱している様子や落ち着きのなさを伴うときです。年齢による変化については、獣医師に相談できます。
- 病気のサインを伴う遠吠え。 足を引きずる、食欲が変わる、触られるのを嫌がるなどです。
相談することは恥ずかしいことではありません。ひとりでいることへの苦痛は、早く気づくほど手助けしやすい傾向があります。また、遠吠えを叱ったり罰したりすると、不安を抱えた犬はたいてい楽になるどころか、かえってつらくなってしまいます。
Dog Translator で遠吠えを試してみる
Dog Translator の 24 種類の感情サウンドのライブラリには、うれしい、おなかすいた、ごめんね などの声と並んで、とおぼえも入っています。どれも本物の犬の声で、それぞれにイラストが付いているので、遠吠えを再生して愛犬がどう反応するかを見ることができます。
首をかしげる犬もいれば、自分も遠吠えで応える犬も、まったく気にしない犬もいます。愛犬の反応をよく観察してください。興味津々でリラックスしているようなら、一緒に楽しめるひとときになるでしょう。戸惑っている、落ち着かない、不安そうに見えるときは、すぐにやめてほかのことをしましょう。音量はほどほどに。犬の耳は人よりも敏感なので、耳元のスマートフォンのスピーカーから大きな音が出ると、楽しいどころか不快に感じてしまいます。
Dog Translator は無料でダウンロードでき、高度な機能は任意のプレミアムサブスクリプションでご利用いただけます。愛犬が遠吠えする理由を診断する道具ではなく、遊び心のあるおまけとして楽しんでください。
よくある質問
愛犬が遠吠えするのはよくないことですか?
たいていは問題ありません。サイレンや音楽に合わせたり、ほかの犬と一緒に遠吠えしたりするのは、多くの犬にとって普通の行動です。長く続く、留守番と結びついている、ほかのストレスのサインを伴う、といった場合は詳しく見てみる価値があります。
サイレンへの遠吠えはやめさせるべきですか?
短時間で終わり、犬もつらそうではないので、通常はその必要はありません。あなたや近所の人が気になる場合は、叱るよりも、落ち着いて愛犬を呼び寄せ、静かにしていられたことをほめるほうがやさしい方法です。
サイレンで耳が痛いから遠吠えしているのですか?
よくある心配ですが、サイレンに遠吠えする犬は、痛そうというよりリラックスして見えることがほとんどです。大きな音で隠れようとする、震える、怖がっている様子があるなら、音への恐怖として考え、獣医師に伝えてください。
歌うと愛犬が遠吠えするのはなぜですか?
多くの犬は、長く伸ばした音を「一緒にどうぞ」という誘いのように受け取るようです。愛犬がリラックスしていて、あなたが歌うのをやめると一緒にやめるなら、害のない、ふたりで楽しむひとときです。
Dog Translator チームが AI の支援を受けて執筆しました。Dog Translator に関する内容はアプリそのものに基づいています。他のアプリのメニュー名はバージョンによって変わることがあります。