犬に「ふせ」を教えるには、おすわりの姿勢から始め、おやつを鼻先から前足のあいだの床までまっすぐゆっくり下ろし、両ひじが床についた瞬間にごほうびをあげます。手を追ってこない場合は、犬が自分から伏せるたびにほめて、言葉はあとから付けます。姿勢が簡単にできるようになったら「ふせ」という言葉を加え、少しずつマットの上でくつろぐ練習へと広げていきます。
「ふせ」がおすわりより根気のいる理由
伏せた姿勢では犬はすぐに動けないため、とくに慣れない場所では、おすわりよりもふせを出しにくい犬が多くいます。すべりやすい床や冷たい床では体勢がつらいと感じる犬もいますし、小さな子犬は動きの途中で興味をなくしてしまうこともあります。
これは犬が頑固だという意味ではありません。ステップを小さくし、落ち着いた環境を用意し、少し長めに時間をかければよいだけです。散歩や遊びのあとなど、犬がすでに体を動かしたタイミングを選びましょう。疲れている犬は、はしゃぎたい犬よりずっと素直に伏せてくれます。
始める前に、次のものを用意しておきます。
- すばやく渡せる、小さくておいしいおやつ。
- 床を快適にするためのラグ、カーペット、またはたたんだタオル。
- 「イエス」などのマーカーの言葉。すでに使っているならクリッカーでもかまいません。
- 立ち上がってよいことを伝える解除の言葉。
最初の「ふせ」にたどり着く二つの方法
ごほうびを使った一般的な方法は二つあります。多くの飼い主さんはまずおやつで誘導し、犬がためらうようならキャプチャーに切り替えます。
| おすわりからの誘導 | キャプチャー | |
|---|---|---|
| しくみ | おやつで頭を床へ導き、体がそれについてくる | 犬が自分から伏せたときにごほうびをあげる |
| 向いている犬 | 食べ物が大好きな犬、ほとんどの子犬 | 慎重な犬、誘導すると立ち上がってしまう犬 |
| 進み方 | たいてい早く上達が見える | 始まりはゆっくりだが、身につくと安定しやすい |
| 気をつける点 | あとで手の動きを減らしていくこと | ちょうどよいタイミングでおやつを用意しておくこと |
おすわりから誘導する
- やわらかい床の上で犬におすわりをしてもらうか、自分から座るのを待ちます。
- おやつを鼻先にくっつけ、なめたりかじったりさせます。
- おやつをまっすぐゆっくり下ろし、前足のすぐ前の床まで持っていきます。そこで止めて、犬にがんばらせます。
- 頭は下がっても体が浮いたままなら、おやつを床に沿って数センチ前へ引き、前足が前にすべり出るようにします。
- 両ひじが床についた瞬間にマーカーを出し、伏せたままの状態でおやつを渡します。
- 解除して、もう一度おすわりから始め、何回か繰り返します。
自分で思うよりもさらにゆっくり動かしましょう。誘導がうまくいかない原因の多くは、犬の鼻がついてこられない速さで手が動いていることです。
「ふせ」をキャプチャーする
一日のうち落ち着いている時間に、部屋に小さな容器に入れたおやつを置いておきます。犬が自分から伏せるたびに、静かにマーカーを出して前足のあいだにおやつを置きます。数日もすると、ごほうびがもらえるか確かめるように、わざとそばで伏せる犬がたくさんいます。それが、つながりを理解したサインです。
「ふせ」に言葉を付ける
犬が喜んで伏せるようになるまでは、合図を加えずに待ちます。そのあとで「ふせ」と一度だけ言い、少し待ってから誘導するか、犬が自分から伏せるのを待ちます。いつもどおりマーカーを出してごほうびをあげます。
家庭によっては「ダウン」や「降りて」をソファから降りるときや飛びつきをやめさせるときにも使っていて、それを伏せる合図にも使うと意味がぼやけてしまいます。伏せるときは「ふせ」だけ、それ以外には別の言葉、と分けておきます。家族全員が同じ言葉を使うことも大切です。
合図が定着してきたら、手の動きを少しずつ小さくし、下を軽く指さすだけにして、最後はなくしていきます。言葉だけで伏せられた最初の数回は、特別なごほうびでしっかりほめましょう。
マットの上でくつろぐ「ふせ」を育てる
合図ですばやく伏せられるのは便利ですが、多くの飼い主さんが本当に望んでいるのは、食事中や仕事中、人と話しているあいだに静かに横になっていられる犬です。マットを使うと、その休憩にはっきりした居場所ができます。
1〜3日目。 マットを床に置き、マットへのどんな関わりもほめます。見る、前足をのせる、やがて四本の足すべてがのる、という順です。犬がマットの上に立ったら、ふせをお願いします。
4〜7日目。 マットの上でふせをお願いし、数秒ごとに前足のあいだへゆっくりおやつを置きます。腰が片側に倒れる、あごを床につけるといった、力が抜けたサインをほめましょう。
2週目。 おやつの間隔をあけ、一、二歩離れたり、近くのいすに座ったりします。最後は解除の言葉を言い、マットを片づけて特別なものにしておきます。
その後。 マットをほかの部屋へ、さらに友人の家や静かなカフェのテラス席へと持っていきます。なじみのマットがあると、新しい場所でも落ち着きやすくなります。
「ふせ」がうまくいかないときのよくあるつまずき
すぐに起き上がってしまう。 この姿勢に続ける時間があることを、まだ知らないのです。伏せているあいだにおやつを続けて何回か、床すれすれの位置であげ、犬が自分で立つ前に解除しましょう。
伏せずに立ち上がってしまう。 たいていはおやつの位置が前すぎるか、動きが速すぎます。胸に近づけて、もっとゆっくり下ろしましょう。曲げたひざの下や低いテーブルの下をくぐらせるように誘導するのも効果的です。楽に通るには伏せるしかないからです。それでも立ってしまうなら、キャプチャーに切り替えます。
かたい床では伏せたがらない。 とくに短毛の犬や体の細い犬には、タイルやフローリングに伏せるのをいやがる子がたくさんいます。まずラグやタオルの上で教え、そのあとタオルを持っていってかたい床でも練習しましょう。
前はできていたのに、伏せなくなった。 急な変化、立ち上がるときのぎこちなさ、片側を下にして伏せるのをいやがる様子は、どこかに不快感があるサインかもしれません。獣医師に診てもらい、はっきりした原因がないまま続く場合は、ごほうびを使ったトレーニングを行う信頼できるトレーナーに練習を見てもらうとよいでしょう。
犬の肩を押し下げたり、前足を引っぱって前に出したりするのは絶対にやめましょう。姿勢が安心できないものになり、覚えるのも遅くなります。
にぎやかな場所で伏せるのが難しい理由
リビングではすぐに伏せる犬でも、公園では合図に反応しないことがあります。ほかの犬や人、自転車、知らないにおいがあるところで伏せるのは、無防備に感じられるからです。周りを見張れるように立っていたい犬もいます。これは言うことを聞かないのではなく、ごく自然な反応です。
にぎやかな場所から距離をとり、マットを持っていき、短いふせだけをお願いするようにすると楽になります。人や物が動くそばで伏せても安全で、いいことがあると犬が学ぶにつれて、合図が通じる場所も増えていきます。
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よくある質問
犬にふせを教えるのにどれくらいかかりますか?
多くの犬は数回の短い練習で基本の動きを理解しますが、慎重な犬では一週間以上かかることもあります。いろいろな場所で合図どおりに確実に伏せられるようになるには、たいてい数週間の継続した練習が必要です。
子犬にもふせを教えられますか?
はい。子犬はやわらかい床の上でごく短い練習から始められます。疲れるとよく伏せるので、キャプチャーがとくに向いています。遊びの延長として楽しく行い、飽きる前に終わらせましょう。
ふせとマットでくつろぐことは何が違いますか?
ふせは姿勢そのもので、解除されるまでその姿勢を保ちます。マットでくつろぐのは、それをより長く穏やかにしたもので、周りで日常が続くあいだ、犬が自分の場所でリラックスしている状態です。
家では伏せるのに、外では伏せません。どうすればいいですか?
外では気が散るものから距離をとって練習し、より魅力的なおやつと、なじみのマットを持っていきましょう。気が散っているというより不安そうに見える場合は、信頼できるトレーナーに相談してください。
Dog Translator チームが AI の支援を受けて執筆しました。Dog Translator に関する内容はアプリそのものに基づいています。他のアプリのメニュー名はバージョンによって変わることがあります。